言い訳に対して、医療者を十分納得させることはほとんどない

肥満症の患者さんの言い訳

「食べたくなかったが仕事で断れなかった」と嘆く、「食べていない」「水を飲んでも太る体質だから」と言って怒り始めるなど、肥満症の患者さんは、たいてい言い訳をします。言い訳も「振り返り」の一つですが、医療者を十分納得させることはほとんどありません。

肥満症患者に対する知能検査

外科治療を行った肥満症患者に対して知能検査を実施したところ、言語性IQに比し、動作性IQが低い症例を多く認めました。こうした結果を示す人は、理解力や記憶力の能力に比し、実行速度が遅く、物事を統合的にとらえられない、長期的な見通しや計画性に乏しく、複数のことを同時に行うことが苦手、といった特徴を有します。外来の会話では指導した内容を理解したようにみえても、実際、行動に移す時点になると、進めなくなってしまうのです。満足な結果が得られなかった理由を取り繕おうとすることが「言い訳」になると考えられます。

対処法

こうした傾向を示す患者さんには、言い訳を否定するのではなく、行動への到達可能で明確な目標設定をし、具体的な立案を患者さんと医療者が一緒に行い、かつ患者さんが自発的に計画できるような介入を行うことが必要です。

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