統合失調症による抗精神病薬の副作用で肥満が生じる場合

抗精神病薬に肥満の副作用がある

統合失調症、特に慢性期の患者さんには、しばしば肥満が生じます。原因はさまざまですが、主なものは抗精神病薬の副作用と、活動性低下や飽食傾向などの精神症状そのものです。

抗精神病薬の場合はまず、肥満の副作用の軽い薬に変更することを考えます。しかし、抗精神病薬の変更には、病状再燃の危険が伴います。患者さんの信頼を得ている医師が患者さんと相談し、強い不安を抱くことがないように注意しながら、少しずつ変更します。

活動性低下と飽食傾向について

活動性低下と飽食傾向についても、相談しながら対策を工夫します。このときは、現実的な目標設定と介護者の協力が通常よりもさらに重要になります。精神疾患をもつ患者さんに対して厳格な食事療法や行動療法は、一般には行われません。実行が困難なばかりでなく、これらがストレス因子になって病状が再燃することもあるからです。

明確な目標を提示し、測定した体重の記録を表にして行動とともにわかりやすくグラフ化してもらうと、なかには順調に減量がすすむ例もあり治療者側があきらめず、根気よく指導を続けることが重要です。また、肥満に対する薬物療法のうち、マジンドールは使用できません。海外で消化吸収阻害薬の使用例の報告がありますが、効果は不十分です。手術が可能な患者さんもいると思われますが、実際にはほとんど行われていません。

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