減量とは、減量治療のメカニズムによって改善効果があります?

肥満症治療では、体重減少目標値の設定

蛋白質、ビタミン、ミネラルを必要量補ったうえでエネルギー成分を極端に減らした超低エネルギー食療法(VLCD療法500~800kcal/日)では、1日300gの減量が得られると報告されています。それは、1日必要エネルギー量を2,1OOkcalとした場合、これを脂肪組織のみで補うと、2,1OOkcal÷7kcal (1g脂肪組織)=300gとなります。すなわち、エネルギー学的には摂取エネルギーを1日断つことで約300g/日減量可能を意味します。

減量初期は500g/日前後減ることもありますが、これは主に体内水分量の低下によるためです。長期的に300g/日以上の減量は、蛋白異化が生じるため、回避すべきです。低エネルギー食(800~1,400kcal/日)では、実際70~120g/日、2.0~4.0kg/月ぐらい減量できます。一般には、この減量目標2.0〜4.0/月ぐらいが適切でしょう。

脂肪組織10kgは何日分のエネルギーに相当しますか

先に述べましたが、1gの脂肪組織は7kcalに相当します。1日に2,1OOkcalを必要とした場合、脂肪組織が30Ogあれば、これを補うことが可能です。したがって、10kg÷0.3kg≒30日の計算により、10kgの脂肪組織は30日分のエネルギーを蓄えていることになります。また、標準体重を30kg上回っている人は、約3か月分のエネルギー備蓄があることを意味します。ただし、これはあくまでエネルギーのみの計算であり、食事としては、筋肉、骨、代謝をつかさどる蛋白質、ビタミン、ミネラルを、毎日、十分量とる必要があります。

減量にかける期間はどのくらいが適切ですか

Q1で示したように、1カ月に減量できる体重は限られています。一般の食事で必要な栄養素を摂取しながら無理なくできる減量は1カ月間で2~3kgまでです。たとえば30kgの体重減少が必要な人の場合、月に2~3kgの減量を10~15力月間続ける必要があります。

食事療法と運動療法の比較

減量の原理は、エネルギーバランスを負にすることですが、たとえば体重60kgの人が1時間ジョギングをして使うエネルギー量は約500kcalで、これはほぼラーメン1杯分のエネルギー量です。すなわち、ラーメン1杯を食べないことはジョギングを1時間することに相当します。運動よりエネルギー摂取制限をしたほうが容易に減量ができるということです。ただし、運動療法にはインスリン抵抗性の改善や筋肉量の維持、心肺機能の向上といった効果があり、食事療法こ並行して実施することが重要です。

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