患者さんに生活習慣を修正させるために、パートナーシップを築くことが大切だ!

患者さんとの間にパートナーシップを築くこと

生活習慣を修正する際、生活上の問題点を探し、その改善を求めることに意識が向きますが、まず必要なことは、患者さんとの間に一緒に治療に取り組む同志という視点のパートナーシップを築くことです。パートナーシップは、相手の人格を尊重しながら向き合い、その個人をよく理解し、支援しようとするところから始まります。そして、信頼関係を形成しながら専門家としての支援を実施します。

対象の理解では、患者さんの過去の肥満歴、生活習慣、治療体験等を聴きながら、同時に身体·心理·社会的側面を理解します。そのうえで、患者さんとともに減量の目標設定を行い、共有します。目標体重はもちろん、日常生活上の支障など普段困っていること、すなわち過食行動に走らせている原因を解決するなどの目標も併せてもつようにします。目標に向けた支援では、具体的な助言をしながら、実施可能な方法を患者さんとともに検討します。無理のない行動目標を設定し、ステップ•バイ•ステップで進めるとよいでしょう。成功体験を積み重ねることで自信がもて、自己効力感が上がるように支援する必要があります。その際、空腹感と満腹感、ストレスと気晴らし食い、間食や夜食の有無、朝食の欠食、摂食時の行動様式を把握し、効果的に行動変容を支援します。

毎日の体重記録をつけることは重要である

患者さんには、行動変容を継続実施できるよう、減量目標および達成状況をグラフに記録してもらい、視覚的に把握できるようにし、意欲を持ちつづけられるようにします。記録には実施したときの気分や体調なども記載し、実施できると気分がよいという体重以外のアウトカムも記載するとよいでしょう。

継続して毎日の体重記録をつけることは重要であり、その人の関心に合わせた記録用紙や記録内容とします。なお、記録簿としてリスクや合併症をイラスト化し、体重増減と主な検査データの変動をグラフ化できる「健康管理ファイル」を作成し、医療者―患者間で情報を共有するツールとして活用することが望ましいといえます。

医療者が持つべき態度

患者さんの努力は積極的に評価し、結果がでたことに対しては、共に喜びます。実施困難と判断された目標は下方修正を行い、実施可能な目標を再設定し、継続実施に結びつくきっかけの検討や、自己効力感がもてる支援を展開します。

医療者の態度では、「心配を示す」「患者を尊重する」「患者の力を信じる」「謙虚な態度である」「聴く姿勢を示す」「個人的な気持ちも話す」「ともに歩む姿勢を見せる」「熱意を示す」「時にはユーモアも交えながら話す」など、共に歩む専門家として、また、一人の人間として、信頼できる姿勢をみせる必要があります。患者さん一人での実施や継続に困難がある場合は、家族や周囲の支えを把握し、活用することも大切です。

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