外科治療前にはどのような準備が必要、手術の説明はどこまでですか?

外科治療前にはどのような準備が必要ですか。

高度肥満症の患者さんは、思い込みが強かったり、手術への理解が十分でなかったりすることがよくあります。まず、外科手術の減量効果、代謝改善度について説明する際、その効果は実際には外科治療後の食事制限から始まること、それには本人が粘り強く生活習慣を変える意志を持つことが大切であると理解、納得してもらうことが大切です。

もちろん、手術に伴うあらゆる合併症の可能性も一つずつ丁寧に説明します。術後長期にわたってフォローする医療チームのスタッフを紹介しておくことも大切です。

術前に身体の医学的各種検査と評価、さらに精神面においても、必要時には精神科医の診察を受けてもらい、あらかじめ精神的サポート体制を作っておくことが必要です。そのためには必要に応じて2週間程度の内科入院をしてもらうことが望まれます。入院中の聞き取り調査あるいは行動から、外来ではわからなかった面が多く見出されることがありますが、それへの対処は術後管理に役立ちます。

手術の説明は、どこまで行いますか。

手術適応基準について確認します。すなわち、年齢が18歳から65歳までの原発性(一次性)肥満であり、内科的治療こ抵抗する肥満であること、さらに、BMI≧35(bariatric surgery)、 もしくはBMI≧32 (metabolic surgery)であることを確認します。次いで、減量手術にはさまざまな術式があること、各種手術法とその難易度、周術期の特徴、それぞれの減量効果、合併症改善の見込み、また長期的にみたときの安全性、短所なども説明します。従来報告されている手術死亡率の成績なども表明したいものです。

患者さんの理解度はどのように判定しますか。

高度肥満症患者は、新たな説明に対して理解が十分でないことがよくあります。可能な限り、術前にご家族、必要に応じて職場のキーマンなども交えて説明し、本人が周囲の納得を得ているかを確認することが大切です。また、その際には、医療側から周囲の方々に長期的な支援を要請することもあります。術前にフオーミュラ食などの食事療法を試み、その適応性から患者さんの理解度、納得度を判断することもできます。

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