医療者の話を聞こうとしなく、自分の主張を強く持っている

医療者の話を聞こうとしない患者さんの心理

医療者の話を聞こうとしない患者さんは、肥満症を治療する意思がなく、合併症の治療だけで通院している人に多くみられます。医療者からは、毎回、「体重を減らすように」「食事が多かったのではないか」「運動はできないのか」などといわれており、患者さんからすれば、「耳にタコができた」状態になります。その結果、「早くこの場から去りたい」「病院から早く帰りたい」という心理が態度となって現れます。

患者さんは、医療者が自分のことを否定しているように思えたり、自分の行動が低く評価されていると感じたりすると、口を閉ざします。また、話を聴くことも拒否しがちになります。「何に困っていて、何を解決したいと思っているのか」「どうなりたいのか」と聞いても、なかなか答えが返ってこなくなるのです。それは、今以上に健康になりたいという意思を強くもっていないためかもしれません。

現在の仕事や生活を維持するという目標を共有する場合

しかし、そのような人でも「今の仕事を続けていきたい」「今の生活は維持したい」という希望はもっていることがあり、それは立派な目標です。合併症のために今の生活を維持できなくなることは、容易に考えられるからです。現在の仕事や生活を維持するという目標を共有できたなら、それを可能にするために、どうすればよいかを話し合っていきます。そして、それを自分のこととして受け止められたとき、医療者の話を聞いてくれるようになることはよくあります。

話を聞かないもう一つのパターンは、自己主張が強い

話を聞かないもう一つのパターンは、自己主張が強く、自分の言いたいことを言い切らないと人の話を聞けなかったり、医療者のいう一言に対して、自分の意見を山ほど言わないと気が済まないという人です。そういう人には、その人なりの理由があり、医療者がそれを理解してくれないと思っている限り、主張を続けます。そこから一歩先に治療を進めるには、患者さんが主張しようとする内容を傾聴し、受け入れ、安心感を与えたうえで、相手が受け入れてくれそうなタイミングを探り、同意の得られるところから、話を聞いてもらうことです。決して、すぐに否定してはなりません。

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