内臓脂肪量の標準的な測定法の他には、検査機器を用いた測定法もある

内臓脂肪量の標準的な測定法

内臓脂肪量測定のゴールデンスタンダードとして、腹部CT臍レベル断面の内臓脂肪面積が現在、用いられています。測定時の注意点として重要なのは、息を吐いた状態で撮影することです。息を吸った状態では横隔膜が下方へ偏位し、その圧迫により、見かけ上の内臓脂肪面積が大きくなるからです。

また、撮影時のスライス位置は通常、臍レベルですが、臍部が下垂している人は臍部断面像が骨盤部に入ることがあるため、第4腰椎位置で計測します。なお、種々のネットワーク対応型脂肪分布計測用のソフトウエアが開発されています。

CT法以外に検査機器を用いた内臓脂肪測定法

内臓脂肪量の標準的な測定方法は臍レベルのCT検査ですが、検査機器を用いた測定法としては、他に下記の方法があります。

1.腹部超音波法

腹部超音波検査装置を用いて、腹壁正中部に存在する腹膜前脂肪組織の肥厚度を計測します。腹膜前脂肪組織の最大厚と腹壁皮下脂肪組織の最小厚を測定して評価します。

2.生体インピーダンス法(腹部生体インピーダンス法、Dual impedance法)

脂肪の電気抵抗が、筋肉など他の組織よりも大きい性質を利用し、電気抵抗の度合いをもとに脂肪量を推計するもので、わが国では腹部生体インピーダンス法とDual impedance法による機器が製品化されています。前者は臍と背中の電極間で通電し、内臓脂肪量を推定する方法です。後者は腹部全体と腹部表層部のインピーダンスから内臓脂肪量の計測を行う方法です。両者ともに腹部CTで測定した内臓脂肪面積と相関の高いことが確認されています。

3.MRI法

腹部CT法と同じく、息を吐いた状態での撮影像で評価します。MR装置の技術進歩により高速撮影が可能になり、計測値の安定性が向上しています。

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