健康管理ファイルの目的、またどのように使うのでしょうか?

健康管理ファイルが必要である

体重の増減と主なイベント、検査値の変動に関する相互関係が一目でわかるようにグラフ化したり、リスクや合併症をイラストで示したものを「健康管理ファイル」と呼びます。グラフ化する目的は、体重の変動と食生活·運動習慣とが密接に関わっている事実を実感してもらうことです。

肥満症患者には、高齢の人や知的な問題を有する人がいます。また、「むしろ、ナイーブな面がある方が多いと聞きますが、どのように接したらよいですか。」の回答にもあるように、「ハイラムダスタイル」という自分に都合の悪いものは見ようとしない心理特性をもつ人もいます。こうした患者さんは特に、文章や耳からの情報よりも視覚的な情報のほうが理解しやすいため、健康管理ファイルのような目で見てわかりやすいツールが有益です。体重と検査値の経時的な変化から、患者さんが自分自身の生活習慣の問題点に容易に気づくことができるツールとして、健康管理ファイルは役立ちます。

健康管理ファイルはどのように使う

健康管理ファイルは、食を中心とした行動の問題点に患者さんが自ら気づき、修正に向かうことが期待できる行動療法ツールの一つです。

体重の変動は、食生活や運動習慣が集約された客観的事実です。健康管理ファイルで1日2~4回の測定体重をグラフ化し、可能であれば食事内容やイベントもあわせて記入します。なかには体重記録が続かない方もいますが、その理由は、体重の記録が面倒だったり、体重減少がなくあきらめてしまうなどです。継続して記入することが大切なので、診察時には必ず目を通し、“記録している”をことをまず評価します。減量できたところに賞賛の印を書き加えるなどの工夫は、患者さんのモチベーション維持に有効です。健康管理ファイルは、患者さんとのコミュニケーションツールとしても活用できます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です